通常、コールアウトレイヤー (IgrCalloutLayer) を使用すると、すべてのシリーズに対して同じ色やスタイルで表示されます。しかし、シリーズごとに異なる背景色やテキストカラーを設定したい場合があります。

本記事では、IgrDataChart において、シリーズごとに異なる背景色やテキストカラーを持つ IgrCalloutLayer を設定する方法を解説します。
シリーズの設定
各シリーズには name プロパティを設定する必要があります。このプロパティは、IgrCalloutLayer で特定のシリーズをターゲットにする際に使用されます。以下は、IgrLineSeries の設定例です。
<IgrLineSeries name="LineSeries1"
IgrCalloutLayer の設定
IgrCalloutLayer のtargetSeriesName
プロパティを使用することで、特定のシリーズをターゲットに設定できます。このプロパティには、ターゲットとなるシリーズの name を指定します。
さらに、calloutLeaderBrush や calloutTextColor をシリーズの色に合わせてカスタマイズすることで、個別に設定したコールアウトを作成できます。以下は、IgrCalloutLayer の設定例です。
<IgrCalloutLayer targetSeriesName="LineSeries1" calloutLeaderBrush="green" calloutOutline="lightgreen" calloutBackground="white" calloutTextColor="darkgreen"
実行結果
この設定を適用すると、下図のようにシリーズごとに異なる色のコールアウトが表示されます。

ダウンロード後、以下のコマンドで実行できます。
npm ci npm run dev