ASP.NET Core アプリケーションで Ultimate UI for jQuery (Ignite UI for jQuery という表記が使われている場合もあります) のトライアルを開始した場合のライセンス版に切り替える方法について説明します。

目次

 

手順 1: アクセストークンを設定する

アクセストークンを使ってライセンス付き NuGet フィードを追加する方法」を見ながらアクセストークンを設定します。

 

手順 2: ライセンス版の NuGet パッケージを NuGet パッケージ キャッシュにダウンロードする

NuGet パッケージ キャッシュに残っているトライアル版の NuGet パッケージを削除し、代わりにライセンス版の NuGet パッケージを NuGet パッケージ キャッシュにダウンロードします。

Visual Studio ではなく PowerShell で作業します。

1. 作業フォルダーを準備します。

エクスプローラー等で任意の空の作業フォルダーを作成し、作成した作業フォルダーをカレント フォルダーにして PowerShell のコンソール (ターミナル) を開きます。以降 PowerShell で作業していきます。

2. nuget.exe の最新版を作業フォルダーにダウンロードします。

PowerShell で以下のコマンドを実行します。なお curl コマンドは Windows 10 April 2018 Update から利用できます。

curl.exe https://dist.nuget.org/win-x86-commandline/latest/nuget.exe -o ./nuget.exe

3. NuGet パッケージ キャッシュを削除します。

以下のコマンドを実行し、Ignite UI 関連および Infragistics 関連の NuGet パッケージのダウンロードキャッシュを削除します。

rm $env:USERPROFILE/.nuget/packages/igniteui.* -Recurse -Force
rm $env:USERPROFILE/.nuget/packages/infragistics* -Recurse -Force

4. NuGet パッケージをダウンロードします。

対象プロジェクトで使用したい Ultimate UI for jQuery および Ultimate UI for Core のパッケージ ID とバージョン、そしてパッケージソースとしてインフラジスティックスのライセンス版フィードを明示して、現在の作業フォルダー内に NuGet パッケージをダウンロードします。

コマンドの構文は以下の通りです。

./nuget.exe install {パッケージID} -Version {バージョン} -Source https://packages.infragistics.com/nuget/licensed

例えば Ignite UI for jQuery の NuGet パッケージ (バージョン 23.2.10)、Ultimate UI for jQuery の ASP.NET Core 用 NuGet パッケージ (バージョン 8.23.2.15) をインストールするには、以下のコマンドを実行します。

./nuget.exe install igniteui.jp -Version 23.2.10 -Source https://packages.infragistics.com/nuget/licensed
./nuget.exe install infragistics.web.aspnetcore.jp -Version 8.23.2.15 -Source https://packages.infragistics.com/nuget/licensed

これでライセンス版 NuGet パッケージが現在の作業フォルダー内にダウンロードされるとともに、NuGet パッケージ キャッシュにもダウンロードされました。

PowerShell は閉じます。キャッシュにダウンロードもできたので作業フォルダーも削除して大丈夫です。

 

手順 3: NuGet パッケージの復元をする

1. アプリケーションに取り込まれている NuGet パッケージを削除します。

エクスプローラーでソリューションファイル (.sln ファイル) があるディレクトリに移動します。packages フォルダーがある場合はそれを削除します。packages フォルダーがない場合はこの手順は不要です。

2. Visual Studio で対象ソリューションを開き、NuGet パッケージの復元をします。

ソリューション エクスプローラーでソリューションを右クリックし、[NuGet パッケージの復元(G)] を選択します。手順 3 でダウンロードしてキャッシュに保存しておいた NuGet パッケージがアプリケーションに取り込まれます。

3. Ultimate UI for jQuery の CSS ファイルと JavaScript ファイルをライセンス版のものに置き換えます。

Visual Studio から離れて (※Visual Studio は開いたままでも大丈夫です) エクスプローラーでソリューションファイル (.sln ファイル) があるディレクトリを開きます。

  • packages フォルダーがある場合:
    • packages フォルダーの下、IgniteUI.JP.<バージョン番号>\content\Content フォルダー内の Infragistics フォルダーを対象プロジェクトの Content フォルダーの下に上書きコピーします。
    • packages フォルダーの下、IgniteUI.JP.<バージョン番号>\content\Scripts フォルダー内の Infragistics フォルダーを対象プロジェクトの Scripts フォルダーに上書きコピーします。
  • packages フォルダーがない場合:
    • エクスプローラーで %USERPROFILE%/.nuget/packages を開きます。
    • igniteui.jp\<バージョン番号>\content\Content フォルダー内の Infragistics フォルダーを対象プロジェクトの Content フォルダーの下に上書きコピーします。
    • igniteui.jp\<バージョン番号>\content\Scripts フォルダー内の Infragistics フォルダーを対象プロジェクトの Scripts フォルダーに上書きコピーします。

 

手順 4: ライセンス版に切り替わったか確認する

Visual Studio のメニューの [ビルド(B)] > [ソリューションのクリーン(C)] を選択して以前のビルドをクリアし、[ビルド(B)] > [ソリューションのリビルド(R)] を選択して再ビルドします。

アプリケーションを実行しトライアル マークが消えていれば、問題なくライセンス版に切り替わっています。

もしトライアル版表記が残っている場合はブラウザーのキャッシュをクリアして再度試してください。トライアル版のファイルがブラウザーのキャッシュに残っていてそちらが読み込まれてしまっている可能性があるためです。

 

以上が ASP.NET Core アプリケーションで Ultimate UI for jQuery のトライアルを開始した場合のライセンス版に切り替える手順です。

 

Tagged:

製品について

Ignite UI for jQuery