IgbDataChartでは、マウスをチャート上でホバーすると、IgbCrosshairLayerを使用して、選択された位置に対応する軸のラベルとシリーズの値を表示することができます。
この記事では、マウスホバー時にデータの値を軸ラベルに表示する設定方法を紹介します。

IgbCrosshairLayer の設定

IgbCrosshairLayerは、マウスホバー時にカーソル位置に応じてデータの値を表示する機能を提供します。この機能を利用して、シリーズのデータを軸に表示することができます。

  • IsAxisAnnotationEnabled=”true”: 軸のラベルを表示します
  • XAxisAnnotationBackground=”Black”: 軸ラベルの背景色を黒に設定します
  • TargetSeries: データ表示を行う対象のシリーズを指定します。ここで使用されるTargetSeriesには、@refを使って参照されたシリーズオブジェクトが設定されます。
<IgbDataChart ....>
   <IgbLineSeries ....
                  @ref="_lineSeries1" 
                  ValueMemberPath="@nameof(DataItem.Value1)">
   </IgbLineSeries>
   <IgbCrosshairLayer TargetSeries="_lineSeries1"
                      IsAxisAnnotationEnabled="true"
                      XAxisAnnotationBackground="Black">
   </IgbCrosshairLayer>
</IgbDataChart>

また、最終的な値も表示するために、IgbFinalValueLayerを追加して値のアウトラインをカスタマイズできます。

<IgbDataChart ....>
   <IgbFinalValueLayer AxisAnnotationBackground="lightGreen"
                       AxisAnnotationTextColor="DarkGreen"
                       AxisAnnotationOutline="ForestGreen"
                       TargetSeries="_lineSeries1">
  </IgbFinalValueLayer>
</IgbDataChart>

実行結果

上記の設定を使用すると、マウスがチャート上で移動すると、IgbCrosshairLayerが表示され、その位置に対応するX軸とY軸の値が軸上に表示されます。

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