XamDataGrid – 余白列のクリックを検知する方法

XamDataGrid や XamTreeGrid では、幅に対してデータが少ない場合に余白列が表示されている場合があります。この余白はクリックすることで行の選択をすることができます。今回は、この操作を検知し無効にする方法（余白列のクリックを検知しイベント処理をハンドルする方法）をご紹介します。

余白列は明確に定義されていないので、はてどうしよう

実は余白列を明確にこれ！と検知するための項目がございません。しかし、余白列ではないデータのある列は ContentPresenter 内部の要素になっているため、それを利用します。

今回の場合は、クリックされた箇所が、RecordPresenter 内部であり、かつ、ContentPresenter の外である。ことをチェックすることで、余白列であると判断する方法です。

以下のサンプルコードは PreviewMouseLeftButtonDown イベント内部での処理になります。

private void xamDataGrid1_PreviewMouseLeftButtonDown(object sender, MouseButtonEventArgs e)
{
    DependencyObject? current = e.OriginalSource as DependencyObject;
    bool isInsideContentPresenter = false;

    // e.OriginalSource から RecordPresenter まで遡る
    while (current != null)
    {
        if (current is RecordPresenter)
            break; // RecordPresenter に到達したらループ終了

        if (current is ContentPresenter)
            isInsideContentPresenter = true; // ContentPresenter 内ならフラグを立てる

        current = VisualTreeHelper.GetParent(current);
    }

    // RecordPresenter 内かつ ContentPresenter の外側の場合にメッセージを表示
    if (current is RecordPresenter && !isInsideContentPresenter)
    {
        MessageBox.Show("RecordPresenter 内部、かつ、ContentPresenter の外側がクリックされました");
        e.Handled = true;
    }
}

こちらの処理をご参考にしていただき、実装をお試しください。